ばち‐えり【撥襟】
女物長着の襟の一。襟幅が襟先にいくにしたがって広くなるもの。浴衣やふだん着などに用いられる。
ひとつ‐えり【一つ襟】
重ね着をするとき、上の着物の襟で下の着物の襟を隠して、1枚のようにみせること。
ひろ‐えり【広襟】
女物長着の襟の一。普通の襟幅の2倍(約11センチ)ある広い襟。上部を半分に折り、下部は自然に斜めに開くように着る。
ふたつ‐えり【二つ襟】
小袖の上着と下着を重ねて2枚の襟を一緒に合わせて着ること。また、その襟。
へちま‐えり【糸瓜襟】
後ろから前まで刻みがなく、やや丸みを帯びた細長い襟。形がヘチマに似るところからいう。タキシードやガウンなどに用いる。
ぼうず‐えり【坊主襟】
1 小袖の襟を折らずに、三角形にして着ること。「無理に作った—の、其寐姿」〈二葉亭・其面影〉 2 襟足が短いこと、または襟足の短い首すじ。「—でいいから、生地の儘(まんま)でおけばいいことよ」〈...
まる‐えり【丸襟/盤領】
1 (丸襟)洋服で、襟先に丸みをもたせた襟。 2 (盤領)袍(ほう)・狩衣(かりぎぬ)などの襟をまるく仕立てたもの。あげくび。ばんりょう。
みつ‐えり【三つ襟】
1 着物3枚をおのおのの襟が少し見えるように重ねて着ること。また、その着方。 2 和服の背の上部で襟に縫い合わされる部分。