さい‐こく【西国】
《「さいごく」とも》 1 西の方の国。 ㋐近畿から西の地方。中国・四国・九州地方。 ㋑特に、九州地方。 2 日本の西にある国。 ㋐西洋。ヨーロッパ諸国のこと。「—立志編」 ㋑インド。天竺(てんじ...
さいこく‐ぐんだい【西国郡代】
江戸幕府の職名。勘定奉行に属し、豊前(ぶぜん)・豊後(ぶんご)・肥前・肥後・日向(ひゅうが)・筑前の天領を管轄し、管内の訴訟・収税・庶務をつかさどった。西国筋郡代。
さいこく‐さんじゅうさんしょ【西国三十三所】
近畿地方33か所の観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)を安置した霊場。信者は、ご詠歌を歌い巡礼する。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなり、札所の順序などが一定してきた。西国三十三観音。...
さいこく‐じ【西国路】
江戸時代の主要街道の一。大坂から九州小倉に至る。瀬戸内海沿岸を通り、宿駅50余。中国街道。中国路。山陽道。
さいこく‐じゅんれい【西国巡礼】
西国三十三所の観音霊場を巡礼すること。また、その人。西国めぐり。
さいこく‐ぶね【西国船】
九州地方を主とする廻船をいう。中国船・北国船などと区別するための呼称。
さいごくりっしへん【西国立志編】
英国のサミュエル=スマイルズの「Self Help(自助論)」の翻訳書。中村正直訳。11冊。明治3〜4年(1870〜1871)刊。西洋の歴史上の人物数百人の成功談を述べ、個人主義的道徳を説く。明...
西国(さいごく)を打(う)・つ
西国三十三所の観音を巡拝する。「いっその事—・つ気はないか」〈伎・吾嬬鑑〉