め‐なが【目長/目永】
[名・形動ナリ]長い目で見ること。また、そのさま。「万事不調法者でござるに依って御—に遣はせられて下されい」〈虎寛狂・縄綯〉
め‐なし【目無し】
1 目がないこと。 2 見る目のないこと。「世間の—素より知らず」〈蘆花・黒潮〉
め‐なら・ぶ【目並ぶ】
[動バ下二]多くの人の目で見る。一説に、並べてよく見くらべる。「西の市にただひとり出でて—・べず買ひてし絹の商(あき)じこりかも」〈万・一二六四〉 [動バ四]語義未詳。親しくする、仲がよいな...
目(め)に遭(あ)・う
直接に経験する。体験する。多く、好ましくないことにいう。目を見る。「つらい—・う」「今度ばかりはひどい—・ったよ」
目(め)に掛(か)・ける
1 ひいきする。めんどうを見る。目を掛ける。「課長が—・けている部下」 2 目にとめる。また、めざす。「—・けたるかたきを討たずして」〈平家・四〉 3 はかりにかける。→御目(おめ)に掛ける「刻...
目(め)に◦する
見る。「よく—◦する光景」
目(め)の鞘(さや)を外(はず)・す
注意してよく見る。「梶を取るが引舟、目の鞘外すが遣手の役」〈浄・反魂香〉
め‐の‐どく【目の毒】
1 見ると害になるもの。 2 見ると欲しくなるもの。
目(め)はその睫(まつげ)を見(み)る能(あた)わず
《「顔氏家訓」渉務から》目はなんでも見ることができるが、自分のまつげを見ることはできない。他人の欠点にはよく気づくが、自分の欠点は見えないことのたとえ。
目(め)も及(およ)ば◦ず
《すべてを見ることができない、の意》非常にすばらしい。りっぱである。「—◦ぬ御書きざまも」〈源・帚木〉