親(おや)思(おも)う心(こころ)にまさる親心(おやごころ)
《吉田松陰の歌「親思ふ心にまさる親心けふの音づれ何ときくらん」から》子が親を思う心よりも、子を思いやる親の気持ちのほうがはるかに深いということ。
おや‐おや【親親】
1 めいめいの親。「—が心安く成るにつれ娘同志も親しくなり」〈二葉亭・浮雲〉 2 祖先。「我が—の墓にをさめん事ゆるさじ」〈読・春雨・死首の咲顔〉
おや‐かぜ【親風】
子に対して親の権威を振るうこと。「—を吹かす」
おや‐かた【親方】
1 職人・弟子・奉公人などを指導・保護する立場にある人。「—のもとで修業をする」⇔子方。 2 一人前の職人を敬ってよぶ語。 3 相撲の年寄を敬っていう語。 4 一門・一座の頭に立つ役者を敬ってい...
親方(おやかた)思(おも)いの主(しゅ)倒(たお)し
親方・主人のためを思ってしたことが、かえってよくない結果になる。「—といふやつらが、なんぞ事にして、うぬらが喰物にしようと思って」〈滑・虚誕計・後〉
親方(おやかた)日(ひ)の丸(まる)
《親方は日の丸、すなわち国の意》官庁や公営企業は、経営に破綻(はたん)をきたしても、倒産する心配がないので、厳しさに欠け、経営が安易になりやすい点を皮肉っていう語。
おやかた‐もち【親方持(ち)】
1 親方の世話を受けている身であること。また、その人。主人持ち。主(しゅう)持ち。 2 親方が使用人の費用などを受け持つこと。
親(おや)が親(おや)なら子(こ)も子(こ)
親が悪事を働き、子もまた悪事を働いた場合、その親子を非難する言葉。
おや‐がかり【親掛(か)り】
子がまだ自立できないで、親に養われていること。また、その人。
おや‐が・る【親がる】
[動ラ四]親のように振る舞う。「いづれも分かず—・り給へど」〈源・紅梅〉