いい‐まちがい【言(い)間違い】
まちがって言うこと。また、その言葉。言い違い。言いそこない。
いい‐まわ・す【言(い)回す】
[動サ五(四)] 1 遠まわしに言う。「—・した表現で真意がつかみにくい」 2 うまく言い表す。巧みに表現する。「仮名といふもの書きまぜず、むべむべしく—・し侍るに」〈源・帚木〉 3 言いふらす...
いい‐むか・う【言ひ迎ふ/言ひ逆ふ】
[動ハ下二]逆らってものを言う。「事のついでごとに—・ふる種(くさはひ)なるを」〈源・紅葉賀〉
いい‐や・る【言い遣る】
[動ラ五(四)] 1 言って相手に伝える。伝言を使いや手紙で告げる。「用向きを—・る」 2 (多く打消しの語を伴って用いる)言うべきことを、終わりまですっかり言う。言い尽くしてしまう。「弁のおも...
いい‐わ・ける【言(い)分ける】
[動カ下一][文]いひわ・く[カ下二] 1 言葉を使い分ける。「説明のときに大人と子供とで—・ける」 2 正しく判断して言う。物事をはっきりと説明する。「何を証拠に—・けんと」〈浄・浦島年代記〉
いうかい‐な・し【言ふ甲斐無し】
[形ク] 1 言ってもその効果がない。「あやしがりいへど、使ひのなければ—・くて」〈枕・二七七〉 2 言ってみても取り返しがつかない。特に、死ぬことを遠回しにいう。「さこそ強がり給へど、若き御心...
言(い)う口(くち)の下(した)から
言ったとたんに。言うとすぐに。「やめると—もうタバコに火をつけた」
いう‐じょう【言う定/言う条】
[連語](「…と」「…とは」を受けて)…とは言うものの。いいじょう。「子供とは—、決してあなどれない」
言(い)うだけ野暮(やぼ)
皆が知っていながら黙っていることを、口に出して言うのはばかげている。
いう‐ところ‐の【謂う所の】
[連語]《「所謂」の訓読から》世に言う。いわゆる。「それは—異端である」「—常識とは何か」