口(くち)を滑(すべ)ら・す
言ってはならないことをうっかり口に出して言う。「酒席でつい—・してしまった」
口(くち)を揃(そろ)・える
各人が同じことを言う。異口同音に言う。「—・えて反対する」
口(くち)を叩(たた)・く
勝手なことを言う。「大きな—・く」
口(くち)を垂(た)・る
卑屈な態度でものを言う。「—・れて、これ、一銭おくりゃれ申せといふ」〈浮・男色大鑑・二〉
口(くち)を出(だ)・す
分を越えて意見を言う。口出しをする。「横から—・す筋合いではない」
口(くち)を噤(つぐ)・む
(「つぐむ」が五段活用の場合)口を閉じて開かない。話すのをやめる。「言いかけて、あわてて—・む」
(「つぐむ」が下二段活用の場合)口をとがらせてものを言う。「—・めぬ者はなかりけり」〈太平記...
口(くち)を閉(と)ざ・す
何も言うまいとして沈黙する。口を閉じる。「—・して取材に応じない」
くどき‐ごと【口説き言】
愚痴をくどくどと言うこと。泣き言。「聖(ひじり)に向かひて、さまざまに—をしける」〈著聞集・二〇〉
くど・く【口説く】
[動カ五(四)]《「くどくど」などの「くど」と同語源で、「口説く」は当て字か》 1 ㋐こちらの意向を相手に承知してもらおうとして、熱心に説いたり頼んだりする。説得する。「親を—・いて費用を出させ...
くど‐くど
[副] 1 しつこく繰り返して言うさま。「—(と)小言を言う」 2 思い切りが悪いさま。「やい太郎冠者、何を—して居るぞ」〈虎寛狂・靫猿〉