みち‐の‐き【道の記】
旅行の日記。旅の記録。道中記。紀行。「或る年の旅行、—少し書けるよし物語あり」〈三冊子・黒双紙〉
みちのくかっちゅうき【陸奥甲冑記】
沢田ふじ子の長編歴史小説。昭和56年(1981)刊。古代の東北地方を舞台に、蝦夷と大和朝廷との戦いを描く。
みどうかんぱくき【御堂関白記】
藤原道長の日記。原巻36巻。14巻の自筆本が現存。長徳4年(998)から治安元年(1021)までの公私の出来事を具注暦(ぐちゅうれき)に記したもの。当時の基本史料。平成25年(2013)、世界の...
みなもとのいえながにっき【源家長日記】
源家長による日記。新古今和歌集選定作業の様子や当時の歌人たちの動静が仮名文で記されている。家長日記。
みばえげんじみちのくにっき【莩源氏陸奥日記】
歌舞伎狂言。時代物。一幕。河竹黙阿弥作。明治19年(1886)東京新富座初演。義経記に取材した活歴物で、のち新歌舞伎十八番に加えられた。通称「伊勢三郎」。
みょうごき【名語記】
鎌倉時代の辞書。経尊著。初稿6巻本は文永5年(1268)、増補10巻本は建治元年(1275)成立。当時の口語・俗語を音節数によって分類、いろは順に配列して問答体で語源を説明したもの。
みらい‐き【未来記】
1 未来に起こることを予言した書。 2 予言。〈和英語林集成〉 3 《藤原定家作と伝える偽書「未来記」によくない風体の和歌の実例があるところから》和歌・連歌で、表現や趣向をこらしすぎて不自然にな...
みんすう‐き【民数記】
旧約聖書のモーセ五書の第4書。エジプトを出たイスラエルの民が、シナイ山を出発し、荒野を40年間放浪した後、約束の地カナンを臨むヨルダン川東岸に到達するまでの出来事が記されている。書名は、シナイ山...
む‐き【無記】
仏語。 1 釈迦(しゃか)が、他の諸宗派からの形而上学的な質問に答えを与えなかったこと。 2 三性(さんしょう)の一。善でも悪でもない中性的な性質。
むつわき【陸奥話記】
平安中期の軍記物語。1巻。作者未詳。康平5年(1062)ごろ成立か。前九年の役の経過を漢文体で記した合戦記。将門記とともに軍記物語の先駆とされる。