かん‐し【漢詩】
1 中国の詩。一句が四言・五言、または七言からなるのが普通で、平仄(ひょうそく)・脚韻などの規則がある。古詩・楽府(がふ)・絶句・律・排律などの種類がある。また、それをまねて日本で作った詩。から...
きかい‐し【機会詩】
慶事・凶事などに際して作られる儀礼的な詩。17〜18世紀のドイツで発達した。
きょう‐し【狂詩】
江戸中期以後に流行した、こっけいを主とする漢詩体の詩。押韻・平仄(ひょうそく)など漢詩作法に従いながら、俗語・卑語を多用した。銅脈先生(畠中正盈)・寝惚先生(大田南畝)らが代表的作者。
キリストきょうとののうじし【キリスト教徒の農事詩】
《原題、(フランス)Les Géorgiques chrétiennes》ジャムの詩集。1912年刊行。古代ローマの詩人ウェルギリウスの「農耕詩」に着想を得て、農民たちの素朴な暮らしをうたったもの。
きんだい‐し【近代詩】
明治以降、漢詩や和歌・俳句のような伝統的な詩形から脱し、ヨーロッパの詩や精神にならって、新しい思想・感情を自由な形式で表現した詩。新体詩に始まり、象徴詩を経て口語自由詩へと発展した。
く‐し【口詩】
物に書きつけないで、口ずさむ詩。「駅(むまや)の長(をさ)に—取らする人もありけるを」〈源・須磨〉
ぐうわしゅう【寓話集】
《原題、(フランス)Les Fables》ラ‐フォンテーヌの韻文物語集。1668年に第一集を刊行。1678、1694年に続編刊行。イソップ物語などに取材し、動物を主人公とする寓話をフランス語の詩...
けいぶつ‐し【景物詩】
四季折々の風物を詠み込んだ詩。風物詩。
げき‐し【劇詩】
叙事詩・叙情詩とともに詩の三大部門の一。戯曲形式で書かれた詩。詩劇と同義に用いられることもある。
げん‐し【原詩】
原作の詩。翻訳や改作などの、もとになる詩。