ナジャ【(フランス)Nadja】
フランスの詩人ブルトンの散文作品。1928年刊。女性ナジャとの出会いによって現実のうちにひそむ超現実を実感するさまを物語った、シュールレアリスム文学の代表的作品。
なずらえ‐うた【準え歌】
古今集仮名序の和歌の六義(りくぎ)の一。物事になぞらえて詠んだ歌。漢詩の六義の「比」にあたる。なぞらえうた。
なつのうた【夏の歌】
《原題、A Song of Summer》ディーリアスの管弦楽による交響詩。1931年に作曲。晩年の代表作で、ディーリアスの失明後に口述筆記により完成。
なつはな【夏花】
伊東静雄の詩集。昭和15年(1940)刊行。翌年、北村透谷賞受賞。
ななつのうみ【七つの海】
《原題The Seven Seas》キップリングの詩集。1896刊行。
ななつのしょきのかきょく【七つの初期の歌曲】
《原題、(ドイツ)Sieben frühe Lieder》ベルクの歌曲。全7曲。1905年から1908年にかけて作曲。レーナウ、シュトルム、リルケらの詩に基づく。七つの初期のリート。
なべのなか【鍋の中】
村田喜代子の短編小説。田舎で暮らす祖母の元にやってきた四人の孫たちの一夏の生活を描く。昭和62年(1987)発表。同年、第97回芥川賞受賞。平成3年(1991)、黒沢明監督により「八月の狂詩曲(...
なみだのなかのまち【涙の中の町】
《原題、(チェコ)Město v slzéch》チェコの詩人、サイフェルトの処女詩集。1921年刊行。プロレタリア詩。
なるみせんきち【鳴海仙吉】
伊藤整の長編小説。終戦直後の文芸評論家、鳴海仙吉の思想や生活を詩・小説・評論などの形式で表現する。昭和25年(1950)刊行。
南山(なんざん)の寿(じゅ)
《「詩経」小雅・天保から》終南山が崩れないように生命や事業がいつまでも続くこと。人の長寿を祝う言葉。