班女(はんじょ)が閨(ねや)
《班婕妤(はんしょうよ)が帝の愛を失ったとき、わが身をもはや不用となった秋の扇にたとえて詩を作ったという「怨歌行」の故事から》男に捨てられた女の寝室。→秋の扇
はんずのう【反頭脳】
《原題、(フランス)L'Antitête》ツァラの作品集。1916年から1932年にかけて発表した自作の詩や散文を集めたもの。1933年刊。ピカソによる挿絵つき。
はん‐どく【範読】
[名](スル)教師が読み方の手本として生徒に読んで聞かせること。「詩を—する」
ハーフィズ‐びょう【ハーフィズ廟】
《Ārāmgāh-e Hāfez》イラン南西部の都市シーラーズにある霊廟。同地に生まれ没した14世紀の詩人ハーフィズが眠る。八角形の東屋のドームには青を基調とした繊細な装飾が施され、ハーフィズの...
ハーリ‐ヤーノシュ【Háry János】
コダーイのオペラ。1926年初演。ハンガリーの詩人ガライ=ヤーノシュの物語詩に登場するほら吹きの豪傑を主人公とする喜劇。のちに作曲者自身により全6曲の管弦楽版に編曲された。
ばいたんおう【売炭翁】
唐の白居易の詩の題名。炭焼きの老人が苦労して焼いた炭を、宮中の役人に勅命だといってただ同然で買い取られてしまうことを詠じた風刺詩。新楽府(しんがふ)の一。
バイロンでん【バイロン伝】
《原題、(フランス)Don Juan ou la vie de Byron》モーロアによる、詩人バイロンの評伝。1930年刊。原題は「ドン‐ジュアン バイロンの生涯」の意。
バイロン‐ベイ【Byron Bay】
オーストラリア、ニューサウスウェールズ州北東部の町。同国本土最東端に位置する。名称は英国の探検家ジェームズ=クックが、詩人バイロンの祖父である海軍士官ジョン=バイロンにちなんで名付けた。バイロン...
バガバッド‐ギーター【(梵)Bhagavad-gītā】
《主の歌の意》ヒンズー教の聖典の一。クリシュナに化身したビシュヌ神への信愛(バクテイ)を説く宗教哲学詩。大叙事詩「マハーバーラタ」の一部をなす。
麦秀(ばくしゅう)の嘆(たん)
《「史記」宋微子世家から》亡国の嘆き。殷(いん)王朝滅亡後、殷の一族の箕子(きし)が破壊された宮殿跡に麦が生い茂っているのを見て、悲しんで作った詩による。麦秀の嘆き。