かいこくざっき【廻国雑記】
室町後期の紀行。聖護院門跡道興准后(どうこうじゅごう)著。文明18年(1486)6月、京都を出発し、翌年3月にかけて北陸・関東・奥州を遊歴したときのもの。簡略な記事に和歌・俳諧・漢詩などをまじえ...
かいこん【開墾】
《原題、(スペイン)Tala》チリの女性詩人ミストラルの第三詩集。1938年、アルゼンチンのブエノスアイレスで刊行。「タラ」とも。
かい‐し【懐紙】
1 畳んでふところに入れておく紙。臨時に書状や詩歌の料紙に用いたり、茶席で菓子を取り分けたり茶碗の縁などをふくのに用いたりする。ふところがみ。畳紙(たとうがみ)。 2 詩歌・連歌・俳諧を正式に記...
かいたのうたえる【槐多の歌へる】
村山槐多の詩集。友人、山崎省三の編による遺稿集で、著者没後の大正9年(1920)に刊行。
かいちょうおん【海潮音】
上田敏の訳詩集。明治38年(1905)刊。西欧の詩人29人の作品57編を訳したもの。日本の近代詩、特に象徴主義導入に大きな影響を与えた。
かいどうとうせい【海道東征】
阪田寛夫の短編小説。昭和61年(1986)、雑誌「文学界」に発表。翌昭和62年(1987)、第14回川端康成文学賞受賞。 北原白秋の詩、信時潔作曲による交声曲。昭和15年(1940)の皇紀...
かいなんしゅう【槐南集】
森槐南の漢詩集。明治44年(1911)、全8冊で刊行。
かいふうそう【懐風藻】
奈良時代の漢詩集。1巻。淡海三船(おうみのみふね)の撰ともいうが、撰者未詳。天平勝宝3年(751)成立。近江(おうみ)朝以後、約80年間、64人の漢詩120編を年代順に集めた、日本最古の漢詩集。
かいほうされたエルサレム【解放されたエルサレム】
《原題、(イタリア)Gerusalemme liberata》イタリアの詩人、タッソによる長編の英雄叙事詩。十字軍を主題とする。1575年に完成。
かいらく【快楽】
《原題、(イタリア)Il Piacere》イタリアの詩人・小説家・劇作家、ダヌンツィオの長編小説。1889年刊行。「罪なき者」(1892年刊)「死の勝利」(1894年刊)とあわせ、「薔薇の小説」...