つめ‐どころ【詰め所】
最も肝心な所。考えなどをつきつめた所。「静かに、模様変りて、—のある能をすべし」〈花伝・三〉
つめ‐なしじ【詰梨子地】
梨子地粉をすきまのないように濃く蒔(ま)いた梨子地。濃蒔梨子地(こいまきなしじ)。
つめ‐の‐しろ【詰の城】
二の丸や三の丸に対して、本丸。また、出城(でじろ)に対して、根城(ねじろ)。つめのじょう。
つめ‐ばら【詰(め)腹】
1 本意でない責任をとらされること。強制的に辞職させられること。「部下の不始末で—を切らされる」 2 強いられて、やむをえず切腹すること。「急ぎ—切らするか」〈浄・嫗山姥〉
つめ‐ばん【詰(め)番】
順をきめて出仕・宿直などの勤務に当たること。また、その人。
つめ‐ひらき【詰(め)開き】
1 かけひき。談判。「—の演説(せりふ)」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 貴人の前から退出する際、左か右へからだを回して立つこと。〈貞丈雑記〉 3 出所進退。「息を継ぎて、礼義のべ、諸事の—見るさへ武士...
つめ‐ひら・く【詰め開く】
[動カ四] 1 談判する。かけひきをする。「こちの人が京からの帰りを待って—・かせ」〈浄・宵庚申〉 2 能楽で、声を短くつめたり長く伸ばしたりして調節する。「てにはの字にて—・きて謡(うた)ふべ...
つめ‐ほうだい【詰(め)放題】
容器などに詰めたいだけ詰めること。また、小売店などで、決まった袋や箱であれば、どれだけ詰め込んでも定額とするサービスの形態。「お菓子の—」
つめ‐もの【詰(め)物】
1 鳥や魚、野菜などの内部に別の材料を詰め込んだ料理。また、その詰めた物。スタッフ。 2 輸送の際、損傷や磨耗を防ぐために品物と品物との間などに詰めるもの。パッキング。 3 虫歯などの穴をふさぐもの。
つめ‐よ・せる【詰(め)寄せる】
[動サ下一][文]つめよ・す[サ下二] 1 迫り寄る。押し寄せる。「観衆が—・せる」 2 返答を求めて迫る。つめよる。「女人一流の論理法で—・せる」〈漱石・吾輩は猫である〉