かたり‐あか・す【語り明かす】
[動サ五(四)]話をし合って夜を明かす。「旧友と一夜を—・す」
かたり‐あわ・す【語り合はす】
[動サ下二]話をし合う。語り合う。「宮のうち、殿ばらのことども、かたみに—・せたるを」〈枕・三〇三〉
かたり‐か・ける【語り掛ける】
[動カ下一][文]かたりか・く[カ下二]相手に話をしかける。話して聞かせる。「静かに—・ける」
かたり‐く【語り句】
1 平曲で、節をつけずに素声(しらごえ)で語る部分。⇔引き句。 2 語りぐさ。「さあ、末代までの—に」〈浄・用明天王〉
かたり‐くち【語り口】
1 語るときの口調。「淡々とした—」 2 落語や浄瑠璃などを語るときの調子や態度。「先代そっくりの—」
かたり‐ぐさ【語り種】
いつまでも人の口に上るような話題。話のたね。かたらいぐさ。「のちのちまでの—になる」
かたり‐ごと【語り言】
正しく語り伝える言葉。伝承する言葉。「若草の妻の命(みこと)事の—もこをば」〈記・上・歌謡〉
かたり‐つ・ぐ【語り継ぐ】
[動ガ五(四)]次々に語って伝える。「古くから—・がれてきた土地の伝説」
かたり‐つた・える【語り伝える】
[動ア下一][文]かたりつた・ふ[ハ下二]世間の人や後世の人に話して伝える。「巷間(こうかん)に—・えられた事件」
かたり‐て【語り手】
1 語る人。話し手。 2 映画・演劇・放送などで、筋の運びや場面の説明などを話す人。ナレーター。 3 浄瑠璃・浪曲などの、語り物を語る人。