かん【諫】
[音]カン(漢) [訓]いさめる 目上、特に君主に対して、過ちを改めるように直言する。「諫言・諫止・諫臣/極諫・切諫・直諫・諷諫(ふうかん)」 [名のり]いさ・いさむ・ただ
き‐かん【幾諫】
[名](スル)《「論語」里仁から》相手を怒らせないように穏やかにいさめること。「滑稽の中に諷刺を寓し、時弊を—することなくあらば」〈神田孝平・明六雑誌一八〉
きょう‐かん【強諫】
[名](スル)強くいさめること。「人倫の道に悖(もと)る所業として忠直卿を—した」〈菊池寛・忠直卿行状記〉
きょっ‐かん【極諫】
[名](スル)言葉を尽くして厳しくいさめること。「身命を賭して—する」
く‐かん【苦諫】
[名](スル)言いにくいことをはっきり言って、目上の人をいさめること。「それを—しても用いられないので」〈藤村・夜明け前〉
し‐かん【死諫/屍諫/尸諫】
死をもって主君に忠告すること。「腹をかっ切って—を進めるのが、臣下としての本分じゃ」〈菊池寛・忠直卿行状記〉
しん‐かん【箴諫】
悪い点を指摘していましめること。
せっ‐かん【切諫】
[名](スル)強くいさめること。「此行の甚だ不利なるを—し」〈竜渓・経国美談〉
ちゅう‐かん【忠諫】
[名](スル)臣下が主君を思い、その過ちをいさめること。
ちょっ‐かん【直諫】
[名](スル)遠慮することなく率直に目上の人を、いさめること。「忠臣が—する」