いるいこんいん‐たん【異類婚姻譚】
伝説・民話で、人と異類2との婚姻を主題とするもの。蛇婿入りや鶴女房など。
がんきゅうたん【眼球譚】
《原題、(フランス)Histoire de l'œil》バタイユが、オーシュ卿(Lord Auch)の筆名で書いた処女小説。1928年刊。球体をめぐる性的脅迫観念を描く。
きしゅりゅうり‐たん【貴種流離譚】
説話の類型の一。若い神や貴人が、漂泊しながら試練を克服して、神となったり尊い地位を得たりするもの。大国主命(おおくにぬしのみこと)や日本武尊(やまとたけるのみこと)の説話など。
き‐たん【奇譚】
珍しい話。不思議な物語。
ごじつ‐たん【後日譚】
⇒後日談
さいこんたん【菜根譚】
中国の雑学書。2巻。明の洪応明著。成立年未詳。警句ふうの短文357条からなる語録で、仕官中の保身の術や退官後の山林閑居の楽しみを、儒教・仏教・道教の思想をまじえた立場で述べたもの。中国より日本で...
しらぬいものがたり【白縫譚/白縫物語】
合巻。90編。柳下亭種員(りゅうかていたねかず)・2世柳亭種彦・柳水亭種清の合作。歌川豊国ら画。嘉永2〜明治18年(1849〜85)刊。大友宗麟の娘の若菜姫(白縫)の復讐(ふくしゅう)物語を中...
じゅえいたん【樹影譚】
丸谷才一の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は「群像」誌、昭和62年(1987)4月号に掲載。第15回川端康成文学賞を受賞。翌年刊行の作品集は、ほかに短編「夢を買ひます」「鈍感な青年...
じょちゅうたん【女中譚】
中島京子の連作短編小説集。平成21年(2009)刊行。第143回直木賞受賞小説「小さいおうち」の姉妹編。
ぜんじつ‐たん【前日譚】
ある物語よりも前に起きていた出来事。また、小説などでそれを扱う続編。プリクエル。⇔後日談。