じょうと‐たんぽ【譲渡担保】
担保の目的である財産権をいったん債権者に譲渡し、債務者が債務を弁済したときに返還するという形式の債権の物的担保制度。民法上規定はないが、判例によって認められ、実務上用いられている。
じょう‐ほ【譲歩】
[名](スル)《他の人に道を譲るの意から》自分の意見や主張を押さえて相手の意向に従ったり妥協したりすること。「—を求める」「価格をもうこれ以上—するわけにはいかない」
じょう‐よ【譲与】
[名](スル)財産・権利などを対価なしで他人に与えること。「所有権を—する」
じょうよ‐ぜい【譲与税】
国税として徴収した租税を、地方公共団体に財源として譲与するもの。地方譲与税。
ゆずり【譲り】
譲ること。また、譲られること。「親—の勝ち気」「親より—のあるにまかせ」〈浮・五人女・三〉
ゆずり‐あい【譲り合い】
互いに譲り合うこと。「席の—」「—の精神」
ゆずり‐あ・う【譲り合う】
[動ワ五(ハ四)]互いに譲る。「順番を—・う」
ゆずり‐うけ【譲り受け】
譲り受けること。また、そのもの。「—証」
ゆずり‐う・ける【譲り受ける】
[動カ下一][文]ゆづりう・く[カ下二]他人から譲られて自分のものとする。また、頼んで譲ってもらう。「土地を—・ける」「絵を安く—・ける」
ゆずり‐じょう【譲り状】
平安中期以降、所領や財産を子孫などへ譲り渡すことを記した文書。鎌倉時代、武家はこれをもとに幕府から所領の安堵を受けた。ゆずりぶみ。処分状。「父、義時朝臣の頓死して、—の無かりし時」〈太平記・三五〉