ざん・する【讒する】
[動サ変][文]ざん・す[サ変]讒言する。「同僚を—・する」
ざん‐そ【讒訴】
[名](スル) 1 他人をおとしいれようとして、事実を曲げて言いつけること。「上司に—する」 2 陰で人の悪口を言うこと。陰口。
ざん‐そう【讒奏】
天皇などに対して讒言すること。「西光法師父子が—によって、法皇大きに逆鱗(げきりん)ありけり」〈平家・二〉
ざん‐ねい【讒佞】
人を中傷して上の者にへつらうこと。また、その人。「—の徒」
ざん‐ぶ【讒誣】
[名](スル)事実ではないことを言いたてて他人をそしること。「彼人々は余を猜疑し、又遂に余を—するに至りぬ」〈鴎外・舞姫〉
ざん‐ぼう【讒謗】
[名](スル)人をあしざまに言うこと。「罵詈(ばり)—」
ざんぼう‐りつ【讒謗律】
明治8年(1875)明治政府によって公布された言論統制令。自由民権運動の隆盛に伴う政府批判を規制するため、人を誹謗(ひぼう)する文書類を取り締まった。
ざん‐ゆ【讒諛】
他をあしざまに言って、人に取り入ること。
しこ・ず【讒づ/譖づ】
[動ダ上二]讒言(ざんげん)する。「長飼首(うまかひのおむ)歌依(うたより)を—・ぢていはく」〈欽明紀〉
ぞう‐げん【讒言】
「ざんげん(讒言)」の音変化。「いかなる—などのありけるにかと」〈源・柏木〉