かい【貝】
1 貝殻をもつ軟体動物。ハマグリなどの二枚貝、サザエなどの巻き貝、ツノガイなどの掘足類を主にいう。 2 貝殻。「—細工」 3 貝殻で作ったもの。貝香(かいこう)の粉末、螺鈿(らでん)など。 4 ...
かい‐あわせ【貝合(わ)せ】
1 平安時代の物合わせの一。左右二組に分かれ、種々の貝を出し合い、その珍しさ、美しさなどを競う遊び。 2 平安末期から行われた遊び。360個のハマグリの貝殻を数人に配り、左貝(出し貝)・右貝(地...
かい‐いし【貝石】
1 化石になった貝殻。 2 貝殻のついた石。
かいおおい【貝おほひ】
江戸前期の俳諧発句合わせ。1巻。松尾芭蕉編。寛文12年(1672)刊。当時の小歌(こうた)や流行詞などを用いた発句30番の句合わせに、その判詞を添えたもの。
かい‐おおい【貝覆い】
「貝合わせ2」に同じ。
かい‐おけ【貝桶】
貝合わせの貝殻を入れるふた付きの桶。八角・六角・四角・丸形などがあり、地貝(じがい)用と出し貝用と2個で一組となる。蒔絵(まきえ)を施し、江戸時代には嫁入り道具の一つとされ、現在でも雛道具の一つ...
かい‐かむり【貝被】
十脚目カイカムリ科のカニ。浅海の岩場にすむ。甲幅8センチくらい。甲は半球形にふくらみ、体表は茶色の毛で覆われる。後ろ二対の歩脚は短くて背面につき、先が鉤(かぎ)状で貝殻・ホヤや海綿を背負う。生殖...
かい‐がね【貝鐘/貝鉦】
1 寺で用いたほら貝と鐘。「三井寺には—鳴らいて、大衆僉議(だいしゅせんぎ)す」〈平家・四〉 2 陣中で、号令や合図に用いたほら貝と鐘。「軍に勝ちて—を鳴らし」〈盛衰記・一三〉
かい‐がら【貝殻】
貝の軟体を外側から包む石灰質などからなる硬い物質。
かいがら‐じま【貝殻島】
歯舞群島西端の島。満潮時には水没するので国際法上は岩礁。納沙布岬から3.7キロメートルの距離にあり、第二次大戦前に日本が建てた灯台が存する。大戦後はソ連、のちにロシア連邦の統治下。