ばい‐か【貝貨】
貝殻製の貨幣。古代中国では、刀銭・布銭の流通前にコヤスガイが貨幣として用いられたと推定されている。また、西アフリカやオセアニアなどでは社会的関係や地位を象徴する宝物・贈答品として用いられている。
ばい‐き【貝器】
《「かいき」とも》貝殻を加工して作った器具。日本では縄文時代の魚の鱗(うろこ)をはがす貝刃、弥生時代の穂摘み具など。
かい‐き【貝器】
⇒ばいき(貝器)
ばい‐ごま【貝独楽/海蠃独楽】
巻き貝バイの殻の先に蝋(ろう)や鉛を溶かして詰め、重みをつけて作ったこま。また、これをまねて作った鉄や鉛製のこま。べいごま。ばい。べい。→貝打(ばいう)ち
ばい‐し【貝子】
1 タカラガイの別名。 2 《「固山貝子」の略》中国、清朝皇族などに与えられた第四等の爵位。
ばい‐じり【貝尻/螺尻】
魚釣りなどの際にかぶる竹の皮で作った笠(かさ)。貝(ばい)の殻を逆さにしたように上部がすぼまっている。ばいじりがさ。
ばいたら‐よう【貝多羅葉】
《(梵)pattraの音写。木の葉の意》上古のインドで、針で彫りつけて経文を書き、紙の代わりに用いたタラジュの葉。
ばい‐まわし【貝回し/海蠃廻し】
貝独楽(ばいごま)を回して勝負を争う遊び。ばいうち。《季 秋》「奉公にゆく誰彼や—/万太郎」
ばい‐も【貝母】
アミガサユリの別名。また、その鱗茎(りんけい)を乾燥させたもの。漢方で鎮咳(ちんがい)・去痰(きょたん)・排膿(はいのう)薬などに用いる。《季 花=春》
ばい‐よう【貝葉】
「貝多羅葉(ばいたらよう)」の略。