くう‐のう【空嚢】
1 からの袋。 2 からの財布。「我—を傾くと雖も、未だ美人の手に触るる能わず」〈服部誠一・東京新繁昌記〉
コイン‐ケース
《(和)coin+case》 1 主に硬貨を入れて持ち運ぶための小さな財布。小銭入れ。 2 硬貨を金種別に分類収納するプラスチック製の箱。
こぜに‐いれ【小銭入れ】
少額のお金を入れるための財布。主に硬貨を入れて使うものをいう。
こまひき‐ぜに【駒牽き銭】
人が駒を引いていく図柄の絵銭(えぜに)。江戸時代に民間で作られたもの。金のたまるまじないとして財布に入れ、または銭差10文ごとに1枚ずつ挟んだという。こまひきせん。
さいふ‐じり【財布尻】
財布の底。また、財布の中に残った金銭。「まして—を握っていて見れば」〈紅葉・二人女房〉
財布(さいふ)の口(くち)を締(し)・める
「財布の紐(ひも)を締める」に同じ。
財布(さいふ)の尻(しり)を押(お)さ・える
「財布の紐(ひも)を握る」に同じ。
財布(さいふ)の紐(ひも)が長(なが)・い
なかなか財布から金を出さない意で、けちで金を出し渋ること。
財布(さいふ)の紐(ひも)を締(し)・める
むだな金を使わないようにする。倹約する。財布の口を締める。
財布(さいふ)の紐(ひも)を握(にぎ)・る
金銭の出し入れの権限を握る。財布の尻を押さえる。「女房が—・っている」