ふうじんちたい【風塵地帯】
三好徹の長編小説。昭和41年(1966)刊行。第20回日本推理作家協会賞受賞。インドネシアを舞台とする国際スパイ小説。
ふうせん‐かずら【風船葛】
ムクロジ科の蔓性(つるせい)の多年草。日本では一年草として観賞用に栽培。葉は複葉。6、7月ごろ、緑白色の小花を開き、実は緑色の大きくて3稜のある風船形となり、ぶら下がる。熱帯・亜熱帯に分布。《季 秋》
ふうみぜっか【風味絶佳】
山田詠美の短編恋愛小説集。70歳になっても恋愛に関しては現役の「グランマ」と、恋愛がうまくいかない孫の志郎、二人を取り巻く周囲の人々を描く。平成17年(2005)刊行。同年、第41回谷崎潤一郎賞...
ふう‐らん【風蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の古木に着生。葉は広線形で厚く、反っている。夏、花茎を出し、湾曲する距(きょ)をもつ白い花を数個開く。観賞用に栽培もされる。富貴蘭(ふうきらん)。《季 夏》
ふうりゅうふかがわうた【風流深川唄】
川口松太郎の短編小説。昭和10年(1935)発表。「鶴八鶴次郎」「明治一代女」と併せて同年の第1回直木賞受賞。昭和11年(1936)、劇団新派により舞台化。昭和35年(1960)、美空ひばり主演...
ふえふけばひとがしぬ【笛吹けば人が死ぬ】
角田喜久雄の短編推理小説。昭和32年(1957)、「オール読物」誌に掲載。翌年、第11回日本探偵作家クラブ賞(のちの日本推理作家協会賞)を受賞。
フォン‐シーホルトのむすめ【ふぉん・しいほるとの娘】
吉村昭の長編の歴史小説。シーボルトと日本の愛人其扇(そのぎ)との間に生まれ、のちに女性医師となったお稲の波乱の生涯を描く。昭和53年(1978)刊行。第13回吉川英治文学賞受賞。
フォーティーン【4TEEN】
石田衣良の青春小説。東京月島を舞台に14歳の少年たちの青春を描く。平成15年(2003)刊行。同年、第129回直木賞受賞。
ふかいかわ【深い河】
田久保英夫の短編小説。昭和44年(1969)発表。同年、第61回芥川賞受賞。朝鮮戦争が行われた時代に、米軍キャンプで働く学生アルバイトの苦悩を描く。
遠藤周作の長編小説。平成5年(1993)...
ふき‐の‐とう【蕗の薹】
早春、フキの根茎から出る若い花茎。香りと苦みを賞味する。《季 春》「—ふみてゆききや善き隣/久女」