まく‐たんぱくしつ【膜蛋白質】
細胞や細胞小器官などの生体膜に埋め込まれた状態で存在するたんぱく質。たんぱく質の約30パーセントを占め、細胞膜を介した情報伝達・物質輸送・エネルギー変換などの重要な機能を担う。
まく‐でんい【膜電位】
半透膜によって隔てられた溶液の間に発生する電位差。特に、選択透過性のある原形質膜に包まれる細胞の内外での電位差。
まく‐ぶんし【膜分子】
生体膜を構成する分子。リン脂質のような、水との親和性が大きい親水基と親和性が小さい疎水基をもち合わせた両親媒性分子からなる。
まく‐へいこう【膜平衡】
半透膜などを隔てて、コロイド電解質あるいは高分子電解質の溶液が低分子電解質と接するときに成り立つ平衡。イオン交換膜や生体膜でみられ、膜の両側で電位差を生じる。英国の物理化学者ドナン(F.G.Do...
まく‐へき【膜壁】
仕切りとなる膜質のもの。
まく‐めいろ【膜迷路】
内耳の骨迷路の中にある、ほぼ同じ形をした膜性の管。中はリンパ液で満たされている。膜性迷路。膜質迷路。
まく‐ゆそうたい【膜輸送体】
生体膜を通過して物質を運ぶ機能を備えた膜たんぱく質の総称。輸送体。輸送因子。トランスポーター。「グルコース—」
まくらじょう‐ようがん【枕状溶岩】
楕円体や円筒形溶岩の塊が積み重なったもの。玄武岩質の溶岩が水中に流れ出て急冷されたときにできる。俵状溶岩。
枕(まくら)を割(わ)・る
苦心する。考え悩む。「異病をわずらひ、医者に—・らすことなり」〈浮・娘気質・二〉
マクロライド【macrolide】
《「マクロリド」とも》12員環以上の大環状のラクトンを含む有機化合物の総称。強い抗菌作用を示すものが多く、抗生物質として利用される。→マクロライド系抗生物質