ふみ‐ちら・す【踏(み)散らす】
[動サ五(四)] 1 足で踏んで物を散らかす。踏み荒らす。「草花を—・す」 2 袴(はかま)や指貫(さしぬき)などの裾を左右に蹴り広げる。「青鈍の指貫など、—・してゐためり」〈枕・三三〉
ふみ‐つぎ【踏(み)継ぎ】
「踏み台1」に同じ。
ふみ‐つけ【踏(み)付け】
ふみつけること。「他人を—にする」
ふみ‐つ・ける【踏(み)付ける】
[動カ下一][文]ふみつ・く[カ下二] 1 踏んで押さえつける。また、強く踏む。「うっかり人の足を—・ける」 2 人の面目を無視して、事をする。人の気持ちをないがしろにする。「あまりに人を—・け...
ふみ‐つぶ・す【踏(み)潰す】
[動サ五(四)] 1 踏んでつぶす。「空き缶を—・す」 2 敵をうちほろぼす。「一挙に敵を—・す」 3 人の名誉・体面などをひどく傷つける。「親の顔を—・す」
ふみ‐とどま・る【踏み止まる/踏み留まる】
[動ラ五(四)] 1 足に力を入れてその場にとどまる。動かないように足をふんばる。「崖(がけ)っぷちで—・る」 2 他の人が去ったあとも残る。「最後まで現場に—・る」 3 したいことや言いたいこ...
ふみ‐とどろか・す【踏み轟かす】
[動サ四]踏んで鳴り響かせる。踏み鳴らす。「ごほごほと鳴神よりもおどろおどろしく—・す唐臼(からうす)の音も」〈源・夕顔〉
ふみ‐と・む【踏み留む】
[動マ下二]踏んで足跡を留める。和歌では、多く「ふみ」に「文」を掛けて用いる。「春霞立ちながら見し花ゆゑに—・めてける跡のくやしさ」〈後撰・春下〉
ふみ‐ど【踏み所/踏み処】
「ふみどころ」に同じ。「行李やら、支那鞄やらが足の—も無い程に散らばって居て」〈花袋・蒲団〉
ふみ‐どころ【踏(み)所/踏み処】
足で踏む所。足を踏み込む所。踏み場。ふみど。