くるま‐がえし【車返し】
1 山道などで傾斜が急になってそこから先は車では通れず、車を返す所。また、険しい坂道。 2 「車懸かり1」に同じ。 3 サトザクラの園芸品種。花びらは5〜7枚あり、淡紅または白色で表面にしわがある。
くるま‐がえり【車返り/車翻り】
「もんどり」の一。手を地につけ足を上に伸ばして、車輪のようにくるくると横転を繰り返すこと。
くるま‐がかり【車懸かり】
1 中世末以降の戦法の一。車が回るように、一番手・二番手・三番手と休みなく兵を繰り出して敵に攻めかかる戦法。車返し。 2 相撲や剣道で、新手が勝った者に次々にかかっていくこと。
くるま‐ぎり【車切り】
胴などを刀で横に切り払うこと。輪切り。「胴切り縦わり—、なぎ立てなぎ立て」〈浄・嫗山姥〉
くるま‐げた【車桁】
車井戸の滑車をつっている太い横木。
くるま‐ざ【車座】
多くの人々が輪のように内側を向いて並んで座ること。「—になって酒を飲む」
くるま‐ざき【車裂き】
室町・戦国時代の刑罰の一。2両の車にそれぞれ罪人の片足を結びつけ、左右に車を走らせて、からだを引き裂くもの。
くるま‐しゃっきん【車借金】
江戸時代、数人の連帯証文で借金をして、輪番で月賦により返済したこと。
くるま‐ぞい【車副】
牛車(ぎっしゃ)の左右について供奉をする従者。「心ある朝ぼらけに、急ぎ出でつる—などこそ、殊更めきて見えつれ」〈源・東屋〉
くるま‐ぞう【車僧】
諸国をめぐり歩く僧侶。 [補説]曲名別項。→車僧