べん【弁/辯】
1 ものの言いよう。話のしかた。「—の立つ人」 2 話。言葉で言い表すこと。「社長就任の—」「入社の—」 3 その地方の言葉づかい。「大阪—」
べん【弁〔辨〕〔辯〕〔瓣〕】
[音]ベン(呉) [訓]わきまえる [学習漢字]5年 1 是非・善悪を区別する。わきまえる。「弁別/思弁」 2 けじめをつけて処理する。「弁済・弁償/勘弁・支弁・自弁」 3 弁当。「駅弁・腰弁(...
べん‐かい【弁解/辯解】
[名](スル)言い訳をすること。言いひらき。「—しても遅い」「—がましい」
べん‐こう【弁口/辯口】
口のきき方。また、口先のうまいこと。「彼女の名前を聞いた刹那の健三は、すぐその—に思い到った」〈漱石・道草〉
べん‐こう【弁巧/辯巧】
物言いの巧みなこと。口先のうまいこと。「—にまどわされる」
べん‐ご【弁護/辯護】
[名](スル)その人の利益になるように主張して助けること。また、その人に代わって事情をよく説明してかばうこと。「非難の矢面に立たされた友人を—する」「自己—」
べん‐さい【弁才/辯才】
《「べんざい」とも》能弁の才能。巧みに話す能力。「—にたける」
べんざい‐てん【弁才天/弁財天/辯才天/辨財天】
《(梵)Sarasvatiの訳》インド神話で、河川の女神。音楽・弁舌・財福・智慧の徳があり、吉祥天とともに信仰された。仏教・ヒンズー教に取り入れられ、ふつう琵琶(びわ)を弾く天女の姿で表される。...
べん‐し【弁士/辯士】
1 話し方のじょうずな人。「彼はなかなかの—だ」 2 演説や講演などをする人。 3 無声映画の上映の際、映画の進行につれてその説明をする人。活弁(かつべん)。
べん‐しゃ【弁者/辯者】
《「べんじゃ」とも》弁舌の巧みな人。能弁家。「あの国野と云う男は中々の—で」〈鉄腸・雪中梅〉