つじ‐つま【辻褄】
《「辻」は裁縫で縫い目が十文字に合う所。「褄」は着物の裾の左右が合う所》合うべきところがきちんと合う物事の道理。「話の—を考える」
辻褄(つじつま)が合(あ)・う
筋道がよく通る。理屈が合う。「二人の証言はまるで—・わない」
辻褄(つじつま)を合(あ)わ・せる
筋道が通るようにする。理屈を合わせる。「決算報告までに収支の—・せる」
つじ‐とり【辻捕り/辻取り】
路上で女性を捕らえて連れ去り、妻などにすること。「—とは、男をも連れず、輿車(こしくるま)にも乗らぬ女房のみめよき、我が目にかかるを取る事」〈伽・物くさ太郎〉
つじ‐どう【辻堂】
道ばたに建っている仏堂。
つじ‐なおしろう【辻直四郎】
[1899〜1979]サンスクリット学者。東京の生まれ。旧姓、福島。古代インド文献の考証・翻訳など、日本におけるサンスクリット研究に貢献した。著「ブラーフマナとシュラウタ‐スートラとの関係」「ヴ...
つじ‐のう【辻能】
道ばたなどで野天または小屋掛けして演じる能。
つじ‐ばしゃ【辻馬車】
道ばたで客待ちをする馬車。「騒々しき—の喇叭(らっぱ)」〈逍遥・当世書生気質〉
つじ‐ばなし【辻噺】
道ばたで、笑い話などをして銭を得ること。また、その話。延宝・天和(1673〜1684)ごろから京都の露(つゆ)の五郎兵衛が始めたという。
つじ‐ばん【辻番】
1 江戸時代、江戸市中の武家屋敷町の辻々に幕府・大名・旗本が自警のために設置した見張り番所。また、そこに勤めた人。町方の番所は自身番という。辻番所。 2 「辻番火鉢」の略。