さか‐おくみ【逆衽】
幼児の和服で、衽(おくみ)を前身頃から斜めに裁ち、裁ったときとは逆向きに身頃に縫いつける仕立て方。また、その衽。さかおくび。
さか‐おとし【逆落(と)し】
1 さかさまに落とすこと。「—に落とす」 2 絶壁のような急な坂道。また、そこを一気に駆け下りること。「鵯越(ひよどりごえ)の—」
さか‐おもだか【逆沢瀉】
《「逆沢瀉威(おどし)」の略》鎧(よろい)の威の一。沢瀉威を逆にしたもの。オモダカの葉を逆さにしたような模様のもの。
さか‐がみ【逆髪】
1 逆立った頭髪。 2 髪を逆立てた化け物。「—と見ゆるは風の柳かな/吉林」〈毛吹草〉
謡曲「蝉丸(せみまる)」の主人公である狂女の名。また、謡曲「蝉丸」のこと。
さかがみ‐まつり【逆髪祭】
陰暦9月24日、滋賀県大津市逢坂の蝉丸(せみまる)神社(関明神)で行われる祭礼。逢坂にあるから坂神の意であるが、古くから蝉丸の髪が逆立って生えていたという伝説があって、逆髪の名が生じた。
さか‐ぎ【逆木/倒木】
建築などで、木目を逆に用いた材。一般に嫌われる。
さかぎ‐ばしら【逆木柱】
「逆柱(さかばしら)」に同じ。
さか‐くじ【逆公事】
訴えられるはずの者が、訴え出るはずの者を逆に告訴すること。反公事(かえりくじ)。
さか‐ぐつわ【逆轡】
左右を逆にしてはめた、馬のくつわ。
さか‐げ【逆毛】
1 逆立っている毛。 2 整髪で、髪の毛を櫛(くし)で先から根もとに向かってとかし、逆立ててふくらませるもの。「—を立てる」