すき‐かげ【透き影】
1 物のすきまや物越しに漏れる光。「灯(ひ)ともしたる—障子(さうじ)の上(かみ)より漏りたるに」〈源・帚木〉 2 物のすきまや薄い物を通して見える姿や形。「几帳夕日の—より内侍のかみ紅(くれな...
すき‐がまえ【透(き)構え】
昔の築城法の一。外から城内が見えるようにした構え。→黒構え
すき‐ぎ【透(き)木】
茶道具の一。五徳を使わないで釜(かま)を風炉(ふろ)または炉にかけるとき、風炉と釜との間にすきまをつくるために風炉の縁に置く木片。キリ・ホオノキなどを用いる。
すき‐こ【透き蚕】
繭をつくる前の、体がやや透明になった蚕。また、空頭病(くうとうびょう)にかかった蚕。
すき‐じ【透(き)字】
紙などに文字が透けて見えるようにすること。また、その文字。
すき‐すおう【透素襖】
室町時代の衣服の一。越後縮(えちごちぢみ)を染めて作った素襖。6、7月ころに着用する。すかしすおう。
すきっ‐ぱ【透(き)っ歯】
「すきば」の音変化。
すき‐とお・す【透(き)通す/透き徹す】
[動サ五(四)]光線などが、間にある物を通り抜ける。「水晶のような水を—・して」〈芥川・蜘蛛の糸〉
すき‐とお・る【透(き)通る/透き徹る】
[動ラ五(四)] 1 物を通して、中や向こう側が見える。「湖の底まで—・っている」 2 声や音が澄んでいてよく聞こえる。「美しく響く—・った声」
すき‐にかわ【透き膠】
中国産の、精製した透明の膠。