かわら‐がよい【河原通ひ】
江戸時代、京都四条河原の芝居町・茶屋町へ芝居見物と称して若衆買いに通うこと。「毎日の—に」〈浮・胸算用・三〉
きこえ‐かよ・う【聞こえ通ふ】
[動ハ四]「言い通う」の謙譲語。お話申し上げる。便りを差し上げる。「何やかやと御消息のみ—・ひて」〈源・総角〉
き‐みゃく【気脈】
1 血液の通う道筋。 2 仲間うちなどでの、考え・気持ちのつながり。
くも‐の‐かよいじ【雲の通ひ路】
雲の行き通う道。天上に行き来できる道筋。「天つ風—吹きとぢよ乙女の姿しばしとどめむ」〈古今・雑上〉
さと‐がよい【里通ひ】
1 「里帰り1」に同じ。「昨日の昼—を致すとて」〈仮・竹斎・下〉 2 遊里へ通うこと。くるわがよい。「もはや—も今日切りと」〈浮・禁短気・一〉
さと‐すずめ【里雀】
1 人里近くにすむスズメ。 2 遊里に足しげく通う人。「籠の鳥なる梅川に、焦れて通ふ—」〈浄・冥途の飛脚〉
さび‐さび【寂寂】
[副]いかにも寂しげなさま。「からまつの林の道は…ほそぼそと通う道なり。—といそぐ道なり」〈白秋・落葉松〉
さんや‐がよい【山谷通ひ】
江戸時代、元吉原焼失後、江戸浅草山谷にできた仮営業の遊郭に通うこと。のち、新吉原となってからも、そこに通うことをいった。「命に代へての—」〈浮・諸艶大鑑・一〉
さんや‐ぞうり【山谷草履】
藺(い)の殻で編んだ草履。江戸時代、新吉原の遊郭へ通う客がはいた。
さんや‐ぼり【山谷堀】
東京都台東区、隅田川の今戸から山谷に至る掘り割り。新吉原の遊郭へ通う山谷船の水路として利用された。