とおり‐じ【通り字】
1 人の実名に祖先から代々伝えて付ける文字。源氏で頼朝・頼家の「頼」、義朝・義経の「義」の字、平氏で清盛・知盛・維盛の「盛」の字など。 2 世間一般に通用して使われる俗字。
とおり‐すがり【通りすがり】
たまたまそこを通ること。通りがかり。「—のタクシー」
とおり‐すが・る【通りすがる】
[動ラ五(四)]たまたま来かかって、そこを通る。「映画館の前を—・る」
とおり‐す・ぎる【通り過ぎる】
[動ガ上一][文]とほりす・ぐ[ガ上二]ある所を通って向こうへ行く。通りこす。「足早に—・ぎる」「夕立が—・ぎる」
とおり‐すじ【通り筋】
大通り。表通り。「—人馬のかよひ絶ゆるほどのあけぼのに」〈浮・織留・二〉
とおり‐そうば【通り相場】
世間一般に通用する相場。普通の値段。通り値(ね)。また、一般にそういうものだといわれている評価。「仲介手数料は五分というのが—だ」
とおり‐だな【通り棚】
1枚の棚板を両端まで一直線にかけた床脇棚。通常、上に袋棚がつく。一文字棚。通し棚。
とおり‐ちがいだな【通り違い棚】
違い棚と通り棚とを上下に並べてかけた床脇棚。通常、上に袋棚がつく。通し違い棚。
とおり‐てがた【通り手形】
⇒関所手形
とおり‐な【通り名】
1 世間一般に通用している名。通称。 2 一家の主人が先祖から代々受け継いで用いる同一の名。「松右衛門といふ—は養ひ聟に譲りやる」〈浄・盛衰記〉 3 遊女屋で、その家の遊女に代々名乗らせる同一の...