とん【遁】
[人名用漢字] [音]トン(漢) [訓]のがれる にげる。のがれる。「遁辞・遁世・遁走/隠遁・火遁・水遁」
とん‐けい【遁刑】
懲役・禁固などの実刑判決確定後、刑務所などへの収容を免れるために逃亡すること。収容後の逃走罪と異なり、罰則規定がない。
とんけい‐しゃ【遁刑者】
自由刑の執行を免れるために逃亡している者。実刑が確定し刑事施設に収監される前や、服役中、あるいは病気等で刑の執行停止中に逃走し、所在不明となった者をいう。
とん‐ざん【遯竄/遁竄】
[名](スル)にげかくれること。「地中海中の諸島に—する者も、尟(すくな)からざりき」〈竜渓・経国美談〉
とん‐しゅつ【遁出】
[名](スル)逃げ出すこと。「スパルタ人は—する者を捕て」〈竜渓・経国美談〉
とん‐じ【遁辞】
言い逃れの言葉。逃げ口上。「家主に対する—ではないのだろうか」〈梶井・瀬山の話〉
とん‐せい【遁世/遯世】
[名](スル)《古くは「とんぜい」》 1 隠棲して世間の煩わしさから離れること。「—して庵をむすぶ」 2 俗世間を逃れて仏門に入ること。出家。とんせ。
とんせい‐しゃ【遁世者】
《「とんぜいじゃ」とも》俗世をのがれて仏門に入った人。世捨て人。
とん‐そう【遁走】
[名](スル)逃げ出すこと。逃がれ去ること。逃走(とうそう)。「敵前から—する」
とんそう‐きょく【遁走曲】
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