ゆう‐こう【遊行】
[名](スル) 1 遊び歩くこと。「外国に—して一時歓娯を極むるに似たれども」〈織田訳・花柳春話〉 2 さまようこと。「一度肉体死するや、其霊魂は、—して」〈宮本・伸子〉
ゆうこう‐じょふ【遊行女婦】
各地をめぐり歩き、歌舞音曲で宴席をにぎわした遊女。うかれめ。
ゆ‐ぎょう【遊行】
[名](スル) 1 出歩くこと。歩き回ること。「中川べりに—したり寝転んだりして」〈露伴・蘆声〉 2 僧などが布教や修行のために諸国を巡り歩くこと。行脚(あんぎゃ)。 [補説]書名別項。→遊行
ゆぎょう【遊行】
清水基吉の句集。昭和53年(1978)刊行。
ゆぎょう‐しゅう【遊行宗】
時宗(じしゅう)の異称。
ゆぎょう‐じ【遊行寺】
清浄光寺(しょうじょうこうじ)の異称。
ゆぎょう‐は【遊行派】
時宗十二派の一。第二祖の真教を開祖、京都七条の金光寺を本山とし、十二派中最も勢力をもっていた。
ゆぎょう‐ひじり【遊行聖】
諸国を巡って説法教化につとめる僧。
ゆぎょうやなぎ【遊行柳】
謡曲。三番目物。観世信光作。新古今集に取材。奥州へ下る道中の遊行上人の前に柳の精が現れ、西行の古歌ゆかりの柳の木にまつわる故事を語る。