い‐ぶん【遺文】
1 故人が生前に書き残した文章。 2 過去の文献で現存しているもの。「平安—」
い‐ぶん【遺聞】
世間に知られていない珍しい事柄・話。
い‐へん【遺編/遺篇】
1 あちこちに残っている昔の文献。 2 故人が残した作品。
い‐ほう【遺法】
過去から現代に引き継がれている法や制度。遺制。
い‐ほう【遺芳】
《あとまで残る香りの意から》 1 後世に残る名誉・業績。 2 後世に残る筆跡。遺墨。
い‐ぼう【遺忘】
[名](スル)忘れること。忘却。「人の—を喚び醒(さま)したるものは」〈鴎外訳・即興詩人〉
い‐ぼく【遺墨】
故人が書き残した書画。遺芳(いほう)。
い‐みん【遺民】
君主や王朝が滅びたのちも生き残って、遺風を伝えている民。また、旧主が滅びても、節を持して、新しい君主に仕えない者。「爾(なんじ)等明朝の—か、将(は)た又た清朝の忠臣か」〈独歩・愛弟通信〉
いみん‐がか【遺民画家】
中国で、滅んだ前王朝への忠節の心を表現する画家。宋末元初の銭選(せんせん)・鄭思肖(ていししょう)・龔開(きょうかい)、清初の八大山人・石濤(せきとう)などがその代表。
い‐めい【遺命】
死ぬ時に残した命令。ゆいめい。「故主の—を忘るる事なく」〈染崎延房・近世紀聞〉