じゃ‐い【邪意】
よこしまな心。邪心。「—のない顔色をみると」〈阿部知二・冬の宿〉
じゃ‐き【邪鬼】
1 たたりをする神。また、物の怪(け)。怨霊(おんりょう)。 2 四天王像に踏まれている鬼。仏法を犯す邪神として懲らしめられ、苦悶の表情をみせる。
じゃ‐きょう【邪教】
誤った教えを説き、人を悪へ導く宗教。邪宗。
じゃけら【邪気乱】
[名・形動ナリ]《語源未詳。「邪気乱」は当て字》取るに足りないこと。また、そのさま。「狂言は…—なる事を、しんにすべし」〈わらんべ草〉
じゃ‐けん【邪見】
[名・形動] 1 よこしまな見方・考え方。不正な心。 2 仏語。因果の道理を無視する誤った考え方。五見・十惑の一。 3 「邪険」に同じ。「—に蹴る」〈露伴・付焼刃〉
じゃ‐けん【邪険/邪慳】
[名・形動]相手の気持ちをくみ取ろうとせずに、意地悪くむごい扱いをすること。また、そのさま。邪見。「—に突っ放す」
じゃ‐しゅう【邪執】
正しくない執着心。邪念。「—を対治し、異見を掃蕩するの勤め」〈太平記・二四〉
じゃ‐しゅう【邪宗】
1 人心を惑わす、有害な宗教。邪教。 2 江戸時代、キリシタン宗をさしていう。邪宗門。→キリシタン
じゃしゅう‐もん【邪宗門】
「邪宗2」に同じ。 [補説]書名別項。→邪宗門
じゃ‐しょう【邪正】
よこしまなことと正しいこと。不正と正。悪と善。正邪(せいじゃ)。「政を正して—を教へ」〈太平記・四〇〉