なち‐ぐろ【那智黒】
1 三重県の熊野地方から産出する、黒色の緻密(ちみつ)な珪質(けいしつ)粘板岩。硯石(すずりいし)・黒碁石などに加工される。 2 碁石の形をした黒砂糖の飴(あめ)。和歌山県の郷土菓子。
なつ‐こだち【夏木立】
夏の、生い茂った木立。《季 夏》「—故郷近くなりにけり/子規」 [補説]書名別項。→夏木立
なめろう
《「皿までなめろ」の意という》アジ・サンマ・イワシなどを三枚に下ろして細く切り、味噌・ネギ・青ジソ・ショウガなどとあわせて包丁でたたいたもの。房総の郷土料理。
なりか‐ごうちょう【成箇郷帳】
⇒郷帳(ごうちょう)
なんしゅう‐じ【南洲寺】
鹿児島市南林寺町にある臨済宗相国寺派の寺。明治9年(1876)創建。西郷隆盛の菩提寺で、勤王の僧月照の墓がある。
に【丹】
《「土(に)」と同語原》 1 赤い色。丹色。「—塗りの鳥居」 2 赤い色の顔料に用いる赤土。「丹生(にふ)の郷(さと)。昔時(むかし)の人、此の山の沙(すなご)を取りて—に該(あ)てき」〈豊後国...
にか‐かい【二科会】
美術団体。大正3年(1914)文展洋画部に第二科設置を建議していれられなかった石井柏亭(いしいはくてい)・津田青楓(つだせいふう)らが創設。昭和19年(1944)戦争のため一時解散。戦後、東郷青...
に‐かけ【煮掛(け)】
野菜やキノコなどを煮た熱い汁を、うどんやそばにかけたもの。長野の郷土料理。おにかけ。
錦(にしき)を飾(かざ)・る
美しい着物を着る。転じて、成功して美しく着飾って故郷へ帰る。「故郷に—・る」
錦(にしき)を衣(き)て夜(よる)行(い)くが如(ごと)し
《「史記」項羽本紀から》立身出世しても、故郷の人々に知られることなく終わってしまってはかいがないというたとえ。