びん‐な・し【便無し】
[形ク] 1 都合が悪い。ぐあいが悪い。びなし。「—・き事など侍りとも」〈枕・八四〉 2 似合わしくない。びなし。「簀子(すのこ)などは—・う侍りなむ」〈源・末摘花〉 3 いたわしい。ふびんであ...
びん‐ひま【便隙】
都合のよい折。「敵の祐経に逢はばやと、—を待つ所に」〈謡・伏木曽我〉
びん‐ぷう【便風】
1 都合のよい風。順風。 2 便り。音信。 3 能楽で、便宜的に別のものを応用した風体。世阿弥の用いた語。応用風。べんぷう。
びん‐ろ【便路】
便利な道。都合のよい道。べんろ。
ふ‐かって【不勝手】
[名・形動] 1 不便なこと。都合が悪いこと。また、そのさま。「住むには—な間取り」 2 暮らし向きが苦しいこと。また、そのさま。「しだいに—御成り候ふ事」〈浮・文反古・四〉
ふ‐しまつ【不始末】
[名・形動] 1 後始末のしかたが悪いこと。また、そのさま。「タバコの火の—から火事になる」 2 人に迷惑がかかるような不都合な行いをすること。また、その行いや、そのさま。「弟の—をわびる」「息...
ふ‐しゅび【不首尾】
[名・形動]《「ぶしゅび」とも》 1 最後がうまくいかないこと。また、そのさま。「—に終わる」「—な交渉結果」⇔上首尾。 2 気受け・評判のよくないこと。また、そのさま。「上司に—な社員」 3 ...
ふしょう‐じ【不祥事】
関係者にとって不都合な事件、事柄。「社員が—を起こす」
ふ‐ちょう【不調】
[名・形動]《古くは「ふぢょう」とも》 1 事がうまくととのわないこと。まとまらないこと。また、そのさま。「談判が—に終わる」 2 調子が悪いこと。思わしくないこと。また、そのさま。「からだの—...
ふ‐つごう【不都合】
[名・形動] 1 都合の悪いこと。また、そのさま。「客を通すには—な部屋」⇔好都合。 2 けしからぬこと。また、そのさま。ふとどき。「—な行い」 3 貧しいこと。生活が苦しいこと。また、そのさま...