いち‐の‐とり【一の酉】
11月の最初の酉の日。また、その日に開かれる鷲(おおとり)神社の祭礼。酉の市。初酉(はつとり)。《季 冬》「灯の渦をぬければ星夜—/白葉女」→酉の市 [補説]書名別項。→一の酉
いちのとり【一の酉】
武田麟太郎の短編小説。昭和10年(1935)12月「改造」誌に発表。
さん‐の‐とり【三の酉】
11月に酉の日が3回あるとき、その3回目の酉の日。《季 冬》「たかだかとあはれは—の月/万太郎」→酉の市
しん‐ゆう【辛酉】
干支(えと)の一。かのととり。
とり【酉】
1 十二支の一つで、その10番目。 2 方角の名。西。 3 時刻の名。今の午後6時ごろ、およびその後の2時間、または午後6時前後の2時間。 4 1にあたる年や日。 5 陰暦8月の異称。 6 酉の...
に‐の‐とり【二の酉】
11月の第2の酉の日。また、その日にたつ市。《季 冬》「—やいよいよ枯るる雑司ケ谷/波郷」→酉の市
に‐ゆう【二酉】
《中国の大酉(だいゆう)・小酉という二つの山の石窟から千巻の古書が出てきたという故事から》蔵書の多いこと。また、それを収めた所。
はつ‐とり【初酉】
「一の酉(とり)」に同じ。
ひよみ‐の‐とり【日読みの酉】
1 《日読みに用いる「酉」の字という意》「酉」の字を「鳥」「隹(ふるとり)」と区別していう語。 2 《「酒」の字のつくりが「酉」であるところから》酒のこと。
ぼう‐ゆう【卯酉】
《「卯(う)」は東、「酉(とり)」は西の意》東と西。東西。