にえんき‐さん【二塩基酸】
1分子中に電離することのできる水素原子2個を含む酸。硫酸・炭酸など。
にクロム‐さん【二クロム酸】
クロムのオキソ酸の一。化学式H2Cr2O7 重クロム酸。
ニコチン‐さん【ニコチン酸】
ビタミンB複合体の一。無色の結晶。ニコチン酸アミドの形で生体内に広く分布し、特に動物の肝臓に多い。欠乏症ではペラグラになる。化学式C6H5NO2 ナイアシン。
ニトリロトリ‐さくさん【ニトリロトリ酢酸】
《nitrilotriacetic acid》アンモニアとモノクロロ酢酸から得られる白色粉末。重金属、アルカリ土類金属と水溶性の安定錯塩をつくる。アンモニア三酢酸。NTA。
にゅう‐さん【乳酸】
有機酸の一。無色の柱状結晶。水・エタノールに溶ける。動物体内に存在し、解糖の最終生成物で、筋肉中に蓄積されると疲労の原因となる。また乳酸菌による発酵で生じ、薄い水溶液はさわやかな酸味をもち、清涼...
にょう‐さん【尿酸】
有機酸の一。無味無臭の白色の結晶で、水にごくわずか溶ける。動物の排出物中に多く含まれ、鳥類や陸生爬虫(はちゅう)類では窒素代謝の最終生成物であるが、人間ではプリン化合物の分解によって生成。化学式...
のう‐りゅうさん【濃硫酸】
濃度の高い硫酸。ふつう濃度90パーセント以上をいう。
はつえん‐しょうさん【発煙硝酸】
二酸化窒素を多量に含む濃硝酸。常温で二酸化窒素の赤褐色の煙を出す。酸化力がきわめて強く、酸化剤・ニトロ化剤などとして利用。
はつえん‐りゅうさん【発煙硫酸】
濃硫酸に多量の三酸化硫黄を吸収させたもの。粘度の高い油状の液体。常温で三酸化硫黄の白煙を出す。接触法による硫酸製造の際に得られ、染料・火薬・薬品などの原料とする。
ばにょう‐さん【馬尿酸】
肝臓で安息香酸の解毒が行われる際に、グリシンとの反応によって生成し、尿中に排出される物質。草食動物に多く、馬の尿から発見された。人間の尿にも少量みられ、肝機能の検査に利用。ベンゾイルグリシン。