りゅうか‐てつ【硫化鉄】
鉄の硫化物。 1 硫化鉄(Ⅱ)。灰黒色または淡褐色の結晶。希酸に溶けて硫化水素を発生する。天然には磁硫鉄鉱として産する。化学式FeS 2 硫化鉄(Ⅲ)。黒色の粉末。天然には銅との複塩をなす黄銅鉱...
りゅうか‐ぶつ【硫化物】
硫黄と、それよりも陽性の元素との化合物。天然に鉱物として広く存在し、硫黄あるいは重金属の原料。多くは酸により分解して硫化水素を発生する。
りゅうき‐こう【硫気孔】
水蒸気・硫化水素・二酸化硫黄を多量に噴出する穴。活火山に多い。
りゅう‐さん【硫酸】
無機酸の一。純粋なものは無色で粘りけのある油状の液体。一般には水溶液をさし、濃度により希硫酸・濃硫酸という。濃硫酸は水と混合すると多量の熱を発生し、また脱水作用が強く、化合物中から水素と酸素を2...
りゅうさん‐あえん【硫酸亜鉛】
亜鉛を希硫酸に溶かして得られる無色の結晶。七水和物は皓礬(こうばん)ともいう。水溶液は弱酸性。顔料・防腐剤・点眼薬などに使用。化学式ZnSO4
りゅうさん‐アルミニウム【硫酸アルミニウム】
アルミニウムの硫酸塩。一八水和物が普通で、無色の針状結晶。熱すると、水を失い、無水塩となる。水に溶ける。皮なめし剤・媒染剤や、水の浄化の沈殿剤、製紙用サイジング剤などに使用。化学式Al2(SO4)3
りゅうさん‐アンモニウム【硫酸アンモニウム】
アンモニアを硫酸に吸収させて作る無色の結晶。窒素肥料として用いられる。硫安(りゅうあん)。化学式(NH4)2SO4
りゅうさん‐ウラニル【硫酸ウラニル】
ウラン化合物の一つ。酸化ウランを硫酸に溶かし、低温で濃縮して製造する。毒性があり、使用・保有には国の許可が必要。アンリ=ベクレルが放射能を発見するきっかけとなった物質。
りゅうさん‐えん【硫酸塩】
硫酸の水素原子が金属によって置換された化合物。サルフェート。
りゅうさんえん‐エーロゾル【硫酸塩エーロゾル】
大気中の硫酸塩の微粒子からなるエーロゾル。化石燃料の燃焼、火山噴火などによって生じ、大気汚染や気候変動の原因となる。硫酸塩エアロゾル。