しの‐に
[副] 1 草木がぬれてなびくさま。また、心がしおれるさま。「秋の穂を—押しなべ置く露の消えかもしなまし恋ひつつあらずは」〈万・二二五六〉 2 しきりに。「あふ事はかたのの里のささの庵(いほ)—...
しのび‐あみがさ【忍び編み笠】
遊里に通う者などが顔を隠すためにかぶった編み笠。しのびがさ。
しのび‐かご【忍び駕籠】
人目を忍んで駕籠に乗ること。また、その駕籠。特に、遊里通いにいう。
しのび‐ごと【忍び事】
他人に知られないようにする事柄。隠しごと。内緒ごと。「かかる御—により、山里の御歩(あり)きもゆくりかに思したつなりけり」〈源・総角〉
しのび‐ずきん【忍び頭巾】
忍び歩きのときかぶる頭巾。特に、遊里に通うときかぶる頭巾。
しの‐ぶえ【篠笛】
篠竹を裸身のまま使った横笛。ふつう7指孔で、音域の高低により12の種類がある。長唄囃子(ながうたばやし)・歌舞伎下座音楽・祭囃子・里神楽・獅子舞(ししまい)などに用いる。竹笛。しの。
しばい‐こ【芝居子】
芝居の俳優。特に、歌舞伎の少年俳優。舞台子。「里の小娘をそそのかし、—に気をとられ」〈浮・一代男・五〉
しば‐の‐とぼそ【柴の枢】
「柴の戸」に同じ。「山里の—は雪とぢて」〈玉葉集一〉
しふん‐の‐ちまた【脂粉の巷】
遊里。色町。
しぶたみ【渋民】
岩手県盛岡市の地名。旧村名。石川啄木(いしかわたくぼく)の郷里。