とうせんぷろん【東潜夫論】
江戸後期の経世論。3巻。帆足万里(ほあしばんり)著。弘化元年(1844)成立か。宮廷・幕府・諸藩の諸制度を批判、改革案を述べたもの。
とうろう‐びん【灯籠鬢】
江戸時代の女性の髪形の一。左右の鬢に鯨の骨製の鬢差しを入れて張り出させ、毛筋が透けて見えるようにしたもの。明和・安永(1764〜1781)のころ、遊里で流行。
とおかまち【十日町】
新潟県南部の市。信濃川上流にある十日町盆地の中心地。高級絹織物を産する。平成17年(2005)4月、川西町、中里村、松代町、松之山町と合併。人口5.9万(2010)。
とおどお‐し・い【遠遠しい】
[形][文]とほどほ・し[シク] 1 長らく行き来がない。疎遠である。「須田とは、…自然—・くはなっていたけれど」〈里見弴・今年竹〉 2 非常に離れている。「妻枕(ま)きかねて—・し高志(こし)...
とお‐やまざと【遠山里】
遠くの山里。都から遠い山里。「めづらしく今日聞く声をほととぎす—は耳なれぬらむ」〈赤染衛門集〉
とおり‐もの【通り者】
1 広く世間に名の知られている者。「岩橋という瓦屋のむすこで、いじめっ子の—であった」〈中勘助・銀の匙〉 2 世態・人情によく通じた人。また、遊里で遊びなれた人。粋人。通人。「おじは—である。—...
とき‐はずれ【時外れ】
時期にはずれていること。時節はずれ。「—の客の少い刻限を」〈里見弴・多情仏心〉
徳(とく)は孤(こ)ならず必(かなら)ず隣(となり)あり
《「論語」里仁から》徳のある者は孤立することがなく、理解し助力する人が必ず現れる。
とく‐れん【得恋】
恋愛が成就すること。失恋に対していう語。「—の甘みに酔ってる」〈里見弴・桐畑〉
ところ【野老】
ヤマノイモ科の蔓性(つるせい)の多年草。原野に自生。葉は心臓形で先がとがり、互生する。雌雄異株。夏、淡緑色の小花を穂状につける。根茎にひげ根が多く、これを老人のひげにたとえて野老(やろう)とよび...