ごとうけ‐ぼり【後藤家彫】
後藤祐乗(ゆうじょう)を祖とする後藤家の金工が彫った装剣金具。将軍家・諸大名の正式の拵(こしら)えに用いられた。後藤物。家彫(いえぼり)。後藤彫。
さす‐が【刺鉄】
鐙(あぶみ)の鉸具(かこ)に取り付ける金具。釘形で、回転し、力革(ちからがわ)の穴にさして止める。
さる‐つなぎ【猿繋ぎ】
1 中世・近世の建築物で、開き戸を開いたまま壁や柱などにつなぎ留めておく金具。あおり止め。 2 猿をつなぐように人を後ろ手に縛り、木などにつなぐこと。「締め付け、捻ぢ倒し、一人も洩らさず—」〈浄...
ざ【座】
[名] 1 座る場所。座席。「—を占める」「—に着く」 2 地位。「妻の—」「権力の—」 3 多くの人が集まっている席。集会の席。また、その雰囲気。「—に連なる」「—がさめる」 4 座る場所に...
しじ【榻】
牛車(ぎっしゃ)から牛を外したとき、車の轅(ながえ)の軛(くびき)を支え、乗り降りに際しては踏み台とする台。形は机に似て、鷺足(さぎあし)をつけ、黒漆塗りにして金具を施す。
しとど‐め【鵐目】
《形が鵐の目に似ているところから》金属・革・木などの製品にあけた穴の縁を飾る金具。刀の鞘(さや)の栗形・和琴(わごん)・箏(そう)、その他の器物のひも通しの穴の縁などに用いる。
しの‐がなもの【篠金物】
鉄の細長い板を篠竹のように縦に並べた金具。鎧(よろい)の籠手(こて)や脛当(すねあ)てなどに用いる。
しば‐ひき【芝引】
1 覆輪(ふくりん)の一。刀の鞘尻(さやじり)の刃のほうにつけた金具。 2 火縄銃の台座の先端。
シャツ‐ガーター【shirt garter】
長めのシャツの袖(そで)をちょうどよい長さにするための留め具。両端が生地をはさむ金具になっている。
しろ‐がなもの【白金物】
甲冑(かっちゅう)などにつける、銀製または銀めっき製の金具。