つり‐どの【釣(り)殿】
寝殿造りで、池に面して東西に設けられた建物。東釣り殿・西釣り殿とよぶが、一方を省略したものが多い。
つり‐なわ【釣(り)縄/吊り縄】
1 物をつるすのに用いる縄。「城のうちより、四方の屏の—を一度に切って落したりける間」〈太平記・三〉 2 魚を釣るために、釣り針をつけて川や海の中に長く伸ばしておく縄。「伊勢の海のあまの—打ちは...
つり‐はないけ【釣(り)花生け】
上からつるして用いる花生け。竹・金属・陶磁器などで作り、鎖などでつるす。釣り花入れ。
つり‐ばし【釣(り)橋/吊り橋】
《「つりはし」とも》下部に橋脚がなく、両岸から張り渡したケーブルで橋床をつり下げた形の橋。近代のものは橋床にトラスを用いるなどして剛性を高める。
つり‐ばしご【釣り梯子/吊り梯子】
物にかけ、つるして用いる綱製などのはしご。
つり‐ばな【釣(り)花/吊り花】
生け花で、天井からつるした花器に生けるもの。
つりばり【釣針】
狂言。主人と太郎冠者が西宮の戎(えびす)神社に参詣し、妻を得られるよう祈願すると、夢のお告げによって釣り針を授かる。主人には美女がかかるが、太郎冠者が釣ると醜女なので逃げだす。
つり‐ばり【釣(り)針/釣り鉤】
魚を釣るときに用いる先の曲がった針。鉤(はり)。
つり‐ひげ【釣り髭】
ひげの先を上方にはねあげた口ひげ。江戸時代、寛永(1624〜1644)のころ、中間(ちゅうげん)・奴(やっこ)などが行った。
つり‐びと【釣(り)人】
魚を釣る人。つりて。