いし‐くしろ【石釧】
古墳時代の石製の腕輪。主に碧玉(へきぎょく)製で、内径5〜6センチ、外径7〜8センチの環状に作られる。実用のものと、宝器としたものとがある。
くしろ【釧】
古代の腕輪。貝・石・青銅・鉄などで作り、青銅製のものには鈴をつけたものもある。ひじまき。たまき。
さく‐くしろ【拆釧】
[名]古代に用いられた、口の割れた鈴のついた腕飾り。 [枕]拆釧に多くの鈴がついているところから、地名「五十鈴(いすず)」にかかる。「—伊須受(いすず)の宮に拝(いつ)き祭る」〈記・上〉
すず‐くしろ【鈴釧】
外側に5、6個の鈴をつけた青銅製の腕輪。古墳時代に用いられた。
たま‐くしろ【玉釧】
[名]玉をつないで作った腕輪。「其の女鳥の王の御手に纏(ま)かせる—を取りて己が妻(め)に与へき」〈記・下〉 [枕]手に巻く意から、「まく」「手に取り持つ」にかかる。「—まき寝(ぬ)る妹(い...