かな‐しき【鉄敷(き)/金敷(き)】
鍛造や板金作業をするとき、加熱した材料をのせる鋳鉄または鋳鋼製の台。上面は平らで、工作物を曲げるときに用いる角(つの)(鳥口)とよぶ突起がある。鉄床(かなとこ)。
かな‐しぶ【金渋/鉄渋】
水にまじった鉄のさび。
かな‐すき【鉄鋤/金鋤】
鉄製の鋤。木製のものに対していう。
かな‐づち【金槌/鉄鎚】
1 つちの頭または全部を鉄で作ったもの。釘などを打ち込むのに使う。俗に、とんかちともいう。 2 《1はすぐ水中に沈むところから》泳ぎのできないこと。また、その人。
かなづち‐あたま【金槌頭】
1 堅い頭。 2 頑固で融通の利かないこと。また、そういう人。石頭(いしあたま)。
金槌(かなづち)の川流(かわなが)れ
《金槌を水に入れると、柄は浮くが頭部は沈むところから》頭の上がらないことのたとえ。また、出世の見込みがないことのたとえ。
かなづち‐ろん【金槌論】
金槌で釘を打ち込むように、自分の言い分を繰り返し述べて、押し通そうとする議論。「ひっしひっしと生木に釘打つ—」〈浄・双生隅田川〉
かな‐てこ【鉄梃】
鉄製のてこ。かなてこぼう。
かなてこ‐おやじ【鉄梃親父】
鉄梃を使っても動かないような、頑固なおやじ。「ちょぼくさ言ふても、一向きかぬ—」〈伎・五大力〉
かなてこ‐ぼう【鉄梃棒】
「鉄梃(かなてこ)」に同じ。