かねつけ‐とんぼ【鉄漿付蜻蛉】
ハグロトンボの別名。
かね‐はき【鉄漿吐き】
お歯黒で歯を染めるとき、口の中にたまった汁を吐き出すための容器。
かね‐はじめ【鉄漿始め】
平安時代以降、初めてお歯黒をつけるときの儀式。女は9歳、男は元服ののちに行われ、江戸時代では、女子だけが13歳または17、8歳ごろに行った。
かんなわ‐おんせん【鉄輪温泉】
大分県、別府温泉郷の温泉の一。地獄巡りの中心。泉質は単純温泉・塩化物泉・含鉄泉など。
くろ‐がね【鉄】
《黒い金属の意》鉄のこと。→あかがね →こがね →しろがね
くろがね‐とり【鉄取り】
鉄鉱を採掘する人。「—六十人が長(をさ)なりける者」〈宇治拾遺・四〉
くろがね‐の‐しろ【鉄の城】
非常に堅固な城のたとえ。
くろがね‐の‐たて【鉄の盾】
1 鉄製の盾。 2 きわめて堅固なもの、頼もしいもののたとえ。「—ぢゃ」〈浄・聖徳太子〉
くろがね‐の‐ちょう【鉄の帳】
閻魔(えんま)の庁で、地獄に送る罪人の名を書いてあるという鉄の帳面。「かくまで重き罪科(つみとが)の、閻魔の前には—に付くと聞くものを」〈浄・卯月の紅葉〉
たがやさん【鉄刀木】
マメ科の高木。高さ約15メートル。葉は羽状複葉。花は黄色。材は黒色で堅く、板目の模様が美しい。インド・東南アジアに分布。細工用材。