えん‐とう【鉛糖】
酢酸鉛(さくさんなまり)(Ⅱ)のこと。
えんとう‐し【鉛糖紙】
酢酸鉛(Ⅱ)を濾紙(ろし)にしみ込ませて乾かしたもの。硫化物に触れると黒変するので、硫黄化合物の検出に使用。
鉛刀(えんとう)の一割(いっかつ)
《鉛刀は一度しか切ることができないところから》 1 《左思「詠史」から》一度しか使えないことのたとえ。 2 《「後漢書」陳亀伝から》自分の力を謙遜(けんそん)していう言葉。
えん‐どく【鉛毒】
1 鉛の毒。 2 「鉛(なまり)中毒」に同じ。
えん‐ばん【鉛板】
鉛を薄く平らにのばしたもの。なまり板。
えん‐ばん【鉛版】
組版の版面から写し取った紙型(しけい)に、鉛・すず・アンチモンの合金を流し込んで作った印刷版。ステロタイプ。紙型鉛版。
えん‐ぱく【鉛白】
古くからある白色顔料。塩基性炭酸鉛が主成分。かつて、おしろいにも用いられたが、有毒。白鉛。唐土。
えんぴ‐せん【鉛被線】
多くの絶縁線を束ねて鉛管に通した電線。
えん‐ぴつ【鉛筆】
筆記用具の一。木の軸に、黒鉛の粉末と粘土を混ぜ高熱で焼き固めた芯(しん)を入れたもの。1565年に英国で考案。江戸初期にオランダから幕府に献上され、商品として輸入されたのは明治10年(1877)前後。
えんぴつ‐が【鉛筆画】
鉛筆だけで描いた画。スケッチや画稿として描かれる。