しき‐ぎん【敷銀】
《主に銀本位の上方(かみがた)で用いられた語》「敷金(しききん)」に同じ。
しきり‐がね【仕切り金/仕切り銀】
売り手が買い手から受け取るべき代金・諸経費の総額。しきりきん。しきりぎん。「—のうち二貫目出してつくばはれける」〈浮・一代女・五〉
しきり‐ぎん【仕切り銀】
「しきりがね」に同じ。「岩国の紙の—に才覚はしたれども」〈浄・天の網島〉
し‐ぎん【市銀】
「市中銀行」の略。
しぜん‐ぎん【自然銀】
天然に単体の状態で産する銀。金属光沢のある銀白色の結晶。普通は灰色や黒色を呈している。
しぜん‐すいぎん【自然水銀】
天然に単体の状態で産する水銀。常温では液体で、主に辰砂(しんしゃ)に伴って産出。
しつけ‐ぎん【仕付け銀】
嫁入り・養子・分家など、子供を一人前にするための費用。「その外、子どもを—まで取りて置き」〈浮・永代蔵・六〉
しほう‐ぎん【四宝銀】
江戸幕府が正徳元年(1711)から翌年にかけて鋳造した丁銀と豆板銀。表面に4個の「宝」の字の極印を刻む。
しもさき‐の‐きんぎん【霜先の金銀】
陰暦10月ごろ、師走を控えて特に貴重に感じられる金銭。「—あだに使ふことなかれ」〈浮・胸算用・三〉
しゃく‐ぎん【借銀】
銀子(ぎんす)を借りること。また、借りた銀子。借金。〈日葡〉