つば【鍔/鐔】
1 刀剣の柄(つか)と刀身との境に挟んで、柄を握る手を防御するもの。板状で、多く鉄製。 2 釜の胴まわりに庇(ひさし)のように出ている部分。 3 帽子のまわり、または前に庇のように出ている部分。...
つば‐おと【鍔音】
刀の鍔で相手の刃物を受け止めたときに出る音。また、刀を抜き差しするとき、鍔が鯉口(こいぐち)などに当たって出る音。
つば‐ぎわ【鍔際】
1 刀身が鍔に接するところ。つばもと。 2 物事のせっぱつまった状態。せとぎわ。「太夫もさらさら身の捨つるを、—になって少しも惜しまぬに」〈浮・諸艶大鑑・五〉
つば‐ぜりあい【鍔競(り)合い/鍔迫り合い】
[名](スル) 1 打ち合わせた刀を鍔もとで受け止めたまま互いに押し合うこと。 2 勢力に差がなく、緊迫した状況で勝負を争うこと。また、その争い。「—の接戦を演じる」「両党入り乱れて—する」
つば‐なり【鍔鳴り】
刀を鞘(さや)におさめるとき、鍔が鯉口(こいぐち)と打ち合って発する音。
つば‐びろ【鍔広】
帽子のつばの広いこと。また、そのような帽子。「—の麦わら帽」
つば‐もと【鍔元】
「鍔際(つばぎわ)」に同じ。
つみ‐は【鍔/鐔】
《「つみば」とも》つば(鍔)の古名。〈和名抄〉