あながち【強ち】
[副](あとに打消しの語を伴う) 1 断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。「—(に)うそとは言いきれない」 2 強い否定の意を表す。決して。「範頼、義経が申し状、—御許容あるべからず...
うえ‐の‐おんぞ【表御衣/上御衣】
貴人を敬ってその人の着用する表衣(うえのきぬ)をいう語。「—は黒きに、御単衣(おんひとへぎぬ)は紅の花やかなる間(あはひ)に」〈大鏡・道長上〉
うま・れる【生(ま)れる/産(ま)れる】
[動ラ下一][文]うま・る[ラ下二] 1 子が母親の胎内から出る。また、卵からかえる。出生する。誕生する。「子猫が四匹—・れる」「商家に—・れる」 2 新しく作り出されて、世に出る。物事が新たに...
え【疫】
疫病。特に、悪性の伝染病。えやみ。「これは世の—にはおはしまさず」〈大鏡・道長上〉
えだ【枝】
[名] 1 茎や幹から分かれて出た部分。葉をつけたり、さらに小枝を出したりする。「—もたわわに実がなる」 2 本(もと)となるものから分かれて出たもの。「—道」「話の—葉」 3 子孫。一族。う...
おと‐みや【弟宮】
弟または妹である宮。「—のうぶやしなひを、姉宮のし給ふ見るぞ」〈大鏡・道長上〉
おわそう・ず【御座さうず】
[動サ変]《動詞「おはさふ」の連用形にサ変動詞「す」の付いた「おはさひす」の音変化。動作主は、多く複数》 1 (人々が)いらっしゃる。「いま二所も、にがむにがむ各(おのおの)—・じぬ」〈大鏡・道...
かた‐ほ【偏/片秀】
[形動ナリ] 1 完全に整っていないさま。未熟。不十分。⇔真秀(まほ)。「御心ばへ、人柄どもさへ、いささか—にて」〈大鏡・道長上〉 2 容貌(ようぼう)が醜いさま。不器量。「—にものし給はむ人の...
かね‐て【予て/兼ねて】
[副]《の一語化》 1 以前から。前から。前もって。かねがね。名詞的にも用いる。「—聞いていたとおり」「—(から)の望み」「—より予期していたことだ」 2 以前に。前に。かつて。「—敬之進と...
がい‐ぶん【外分】
[名](スル)数学で、線分の延長上に点をとり、この線分をある比に分けること。⇔内分。